2023/10/13 更新

EcorisMapとは?

EcorisMapは、野外調査などでスマホやタブレットを使って位置情報を記録・確認するためのアプリです。

主な特徴

ウェブサイト https://ecoris-map.web.app
利用規約 https://ecoris-map.web.app/terms_ja.html

クイックスタート

主要な画面

ホーム 地物の追加 地図選択 地図の設定
レイヤ一覧 レイヤ設定 データ データ編集

手順

A. 地図の準備

  1. ホーム画面で地図選択ボタンを押します。
  2. 地図選択画面で表示したい地図を選択します。
  3. 地図を追加したい場合は、地図の設定を新規で追加するか地図の設定リストから選択します。
  4. オフラインで使用する場合は、地図をダウンロードしておきます。

B. 表示するデータの準備

  1. ホーム画面からレイヤ一覧ボタンを押します。
  2. インポートボタンを押して表示したいデータ(GeoJSON、GPX、KML、KMZ)をインポートします。
  3. データのスタイル(色)を変更します。
  4. ラベルを表示したい場合はラベルに使用するフィールド名を選択します。

C. 記録用レイヤの設定

  1. レイヤ一覧画面で、新規追加ボタンを押してデータの記録に使用するレイヤを作成します。
  2. レイヤ設定画面で、レイヤ名、スタイル、フィールドを追加して保存します。
  3. 既存のレイヤを編集する場合は、レイヤ設定ボタンを押して編集します。

D. 現地での使用

  1. GPSをオンにして現在地に移動します。
  2. オフラインで使用する場合は、地図選択画面でオフラインモードに切り替えます。
  3. トラックを記録する場合は、トラックボタンを押して記録を開始します。もう一度押すと記録を終了します。
  4. 位置情報を記録する場合は、レイヤ一覧画面で対象レイヤを編集モードに切り替えます。
  5. ホーム画面で現在地の追加ボタンやドローツールを選択して、ポイントやライン、ポリゴンを追加します。
  6. データ編集画面でフィールドの値を入力して保存します。

E. データのエクスポート

  1. レイヤ一覧画面からレイヤを選択してデータを表示します。
  2. データを選択してエクスポートボタンを押します。

基本操作

ホーム

ホーム画面では、地図と各種機能のボタンを操作します。

(1) 地図選択ボタン
地図選択画面を開きます。

(2) トラックを記録
トラックボタンを押して記録を開始します。もう一度押すと記録を終了します。トラックは編集モードになっているラインタイプのレイヤに記録されます。cmtフィールドには、総距離が記録されます。(cmtフィールドがない場合は記録されません)

(3) レイヤ一覧ボタン
レイヤ一覧画面を開きます。

(4) ドローツールを選択
ポイント、ライン、ポリゴン、マップメモを追加編集するためのツールを表示します。

(5) 設定ボタン
設定画面を開きます。

(6) コンパス
地図のノースアップ(北方向が上)とヘディングアップ(進行方向が上)を切り替えます。

(7) ズーム
地図の縮尺を変更します。画面をピンチイン、アウトしても変更できます。

(8) GPS
GPSを起動して現在地を表示します。起動時は現在地追従モードになっています。地図をドラッグすると追従モードが解除されるので、もう一度、GPSボタンを押すと追従モードになります。追従モードの時にGPSボタンを押すとOFFになります。現在地のマーカーをタップすると座標と精度を表示します。現在地のマーカーは、精度<=10mで赤、10m<精度<=15mでオレンジ、精度>15mでグレーになります。

(9) 属性情報の表示
地物の属性情報を表示します。


地図選択

地図選択画面では、表示する地図の選択と設定をします。

(1)地図の選択
表示する地図を選択します。透過設定のある地図は、下の地図と重ね合わせて表示できます。右端のボタンで重ね合わせの順番を変更できます。

(2)地図設定ボタン
地図の設定画面を開きます。

(3)ダウンロードボタン
地図のダウンロード画面を開きます。

(4)地図設定のインポート
地図の設定をインポートします。

(5)地図設定の追加ボタン
地図の新規追加画面を開きます。

(6)地図設定のエクスポート
地図の設定をエクスポートします。

(7)オフラインモードの切り替え
オフラインモードとオンラインモードを切り替えます。オフラインモードは事前にダウンロードした地図をキャッシュから読み込んで表示します。インターネット環境がない場所で使用します。


地図のダウンロード

地図のダウンロード画面では、オフライン用に地図をダウンロードします。

(1)地図のダウンロード
必要なエリアと範囲に移動してダウンロードボタンを押します。そのエリアをカバーするズームレベル0〜16(ベクトルタイルは0〜18)の地図がダウンロードされます。ダウンロードボタンはズームレベル11〜14で表示されます。

(2)地図の削除
ダウンロード済みの地図を削除します。ダウンロード済みのエリアは、オレンジ色で表示されます。

地図の設定

地図の設定画面では、地図タイルの登録と表示設定をします。

(1)地図の名前

(2)地図タイルのURL
https://example/{z}/{x}/{y}.png のような形式で入力します。地図の利用規約を読んで使用可能か判断してください。ベクトルタイルは、pbf形式とpmtiles形式に対応しています。pbfは https://example/{z}/{x}/{y}.pbf の形式で入力します。pmtilesは https://example/sample.pmtiles の形式かpmtiles://https://example/sample の形式で入力します。pmtilesがラスタ形式の場合は、「ベクタタイル」のチェックを外してください。

(3)出典表記
地図の利用規約に従って出典を表記してください。

(4)透過設定 0(不透明)〜1(透明)
透過設定のある地図は、下の地図と重ね合わせて表示できます。陰影起伏図を重ね合わせて表示したい場合などに使用します。

(5)固定ズーム
この値より大きいズームレベルでは固定ズームレベルの地図を拡大して表示します。

(6)高解像度
一つあとのズームレベルの地図を表示します。地理院地図の標準地図で詳細な地図を広域に表示したい場合などに使用します。

(7)Y軸反転
TMSタイル(Y軸の原点は下)を読み込むときにチェックを入れます。デフォルトはXYZタイル(Y軸の原点は上)になっています。

(8)設定を削除
この地図設定を削除します。

(9)ベクトルタイルのスタイル
地図タイルのURLにベクトルタイルを指定するとスタイルファイルを指定できます。
スタイルファイルは、MapLibre Style Specのlayersの項目に準拠していますが、基本的な項目のみサポートしています。サポートしているスタイルはstyle_sampleを参照してください。スタイルファイルを指定しない場合はデフォルトの設定で表示されます。


レイヤ一覧

レイヤ一覧画面では、レイヤの一覧を表示し、そのデータやレイヤの設定にアクセスします。

(1)表示切り替えボタン
レイヤのデータを表示するか切り替えます。

(2)スタイルボタン
レイヤのスタイル設定画面を開きます。

(3)編集チェックボックス
編集モードにするレイヤを選択します。ポイントやラインを追加、編集するときは編集モードになっているレイヤが対象になります。同じタイプ(ポイントやライン)のレイヤは同時に編集モードにできません。

(4)データ確認
レイヤ名をタップするとそのレイヤのデータ画面を開きます。

(5)ラベル設定
ラベルとして表示するフィールド名を選択します。カスタムを選択するとフィールドの値を組み合わせたラベルを作成できます。カスタムフィールドにフィールド1|フィールド2の形式で入力します。

(6)レイヤ設定ボタン
レイヤの設定画面を開きます。

(7)データインポートボタン
GeoJSON、GPX、KML、KMZのデータをインポートします。GeoJSONは、緯度経度のポイント、ライン、ポリゴンのデータに対応しています。GPXはウェイポイント、トラックのデータに対応しています。ファイルをEcorisMapで直接開いてもインポートできます。

(8)レイヤ設定追加ボタン
レイヤ設定画面を開いてレイヤを新規追加します。


レイヤ設定

レイヤ設定画面では、レイヤ名、タイプ、データのフィールドを設定します。

(1)レイヤ名
レイヤ名を入力します。

(2)スタイル設定ボタン
スタイル設定画面を開きます。

(3)タイプ選択
タイプを選択します。ポイント、ライン、ポリゴン、なし、に対応しています。ポリゴンは読み込み専用です。「なし」は位置情報のないデータの記録に使用します。

(4)フィールド追加ボタン
フィールドを追加します。

(5)フィールド名
フィールド名を入力します。

(6)データ形式
データ形式を選択します。文字列、連番、日時、日付、時間、時間範囲、整数、小数、数値範囲、リスト、ラジオボタン、チェックボタン、写真、テーブル、リストテーブル、参照に対応しています。

(7)フィールド削除ボタン
フィールドを削除します。

(8)デフォルト値、リスト項目を設定
文字列、整数のフィールドのデフォルト値を設定します。リスト、ラジオボタン、チェックボタン、テーブル、リストテーブルの候補値を設定します。

(9)表示順変更ボタン
フィールドの表示順を変更します。

(10)レイヤ削除ボタン
レイヤとそのデータを削除します。

(11)設定を保存
レイヤ設定の変更を保存します。


スタイル設定

スタイル設定画面では、レイヤのスタイル(色)を設定します。

(1)ライン幅
ラインの幅とポリゴンの枠線の幅を指定します。

(2)カラータイプ
色の塗り方を選択します。単色、カテゴリ、個別を指定できます。カテゴリはフィールドの値ごとに色を塗り分けます。個別はマップメモの機能で使用します。

(3)透過
ポリゴンのときに塗りの透過設定をします。0(不透明)〜1(透明)。透過設定を1にするとポリゴンの枠を表示します。

(4)フィールド名
カラータイプがカテゴリのときにフィールド名を選択します。カスタムを選択するとフィールドの値の組み合わせで色を指定できます。カスタムフィールドにフィールド1|フィールド2の形式でフィールド名を入力します。

(5)カラーランプ
カラータイプがカテゴリのときに自動で取得する色の塗り方を選択します。現時点ではランダムのみ対応しています。

(6)自動取得ボタン
カラータイプがカテゴリのときにフィールドの値を自動で取得し、その色をカラーランプに従い設定します。カスタムフィールドの場合、入力したフィールドの値の組み合わせを自動で取得します。

(7)色追加ボタン
カラータイプがカテゴリのときにフィールド値の色を手動で追加します。

(8)色設定
色をカラーピッカーで選択します。

(9)色設定削除ボタン
フィールドの色設定を削除します。


フィールド値の設定

フィールド値の設定画面では、フィールドのデフォルト値やリストやチェックボックスの候補値を設定します。

(1)値
デフォルト値もしくはリスト、チェックボックスの値を入力します。

(2)値の追加ボタン
値を追加します。

(3)「その他」の値追加
「その他」の値を追加します。

(4)値削除ボタン
値を削除します。


データ

データ画面では、データの一覧を表示し、各データのアクセスと操作をします。

(1)表示切り替えボタン
データの表示を切り替えます。ヘッダーのボタンは全データを切り替えます。

(2)データ選択チェックボックス
削除もしくはエクスポートするデータを選択します。ヘッダーのチェックボックスで全データを選択します。

(3)昇順、降順を変更
フィールド名をタップするとデータ表示の昇順、降順を変更します。また、データを長押ししてドラッグするとデータの順番を入れ替えることができます。

(4)データの入力、編集
データをタップするとそのデータの編集画面を開きます。

(5)データ追加ボタン
新規のデータを追加します。座標のデフォルト値は0,0になっています。

(6)削除ボタン
選択されたデータを削除します。

(7)エクスポートボタン
選択されたデータをエクスポートします。


データ編集

データ編集画面では、データの入力と編集をします。

(1)レイヤ名
データのレイヤ名が表示されます。

(2)フィールド
フィールドのタイプに応じて値を入力、選択します。

(3)写真撮影ボタン
写真を撮影します。

(4)写真選択ボタン
写真を選択します。

(5)写真の表示、削除
写真をタップすると写真を大きく表示します。削除もできます。

(6)座標表示切り替えボタン
座標の表示を10進と60進で切り替えます。

(7)データに移動ボタン
データの場所に地図を移動します。

(8)GoogleMapボタン
データの場所をGoogleMapで表示します。経路情報などを利用する際に便利です。

(9)削除ボタン
データを削除します。

(10)保存ボタン
データの変更を保存します。


属性情報の表示

ポイント、ライン、ポリゴン、ベクトルタイルの属性情報を表示します。

ポイント、ライン、ポリゴンの情報

(1)情報表示ボタン
選択して地物をタップすると属性情報を表示します。

(2)データ切り替えボタン
同レイヤにある次のデータを表示します。

(3)表示領域の変更
スワイプすると表示領域を変更できます。

(4)閉じるボタン
表示画面を閉じてホーム画面を表示します。

ベクトルタイルの情報

情報表示ボタンがオフの状態で、ベクトルタイルの地物をタップするとポップアップで情報が表示されます。


位置情報の追加・編集

ポイント、ライン、ポリゴン、マップメモを追加・編集します。

(1)ポイントツール表示ボタン
ポイントツールを表示します。

(2)ラインツール表示ボタン
ラインツールを表示します。

(3)ポリゴンツール表示ボタン
ポリゴンツールを表示します。

(4)マップメモツール表示ボタン
マップメモツールを表示します。

ポイントの追加編集

(5)現在地に追加ボタン
現在地にポイントを追加します。GPSをオンにした状態で、画面をタップします。

(6)ポイント追加ボタン
タップした場所に新規にポイントを追加します。

(7)ポイント移動ボタン
ポイントを長押しの後、ドラッグして移動します。

(8)ポイント削除ボタン
タップしたポイントを削除します。


ライン、ポリゴンの追加・編集

ライン ポリゴン

ライン、ポリゴンの編集方法
タップしてラインやポリゴンを作成するプロットツールとドラッグしてラインを作成するフルーハンドツールがあります。ツールはボタンを長押しして切り替えます。

A. プロットツール

  1. 地物選択ボタンで編集したいライン(ポリゴン)を選択します。(新規作成であれば、1〜3の手順は不要)
  2. プロットツールに切り替えます。
  3. 編集したいラインをタップします。
  4. 画面をタップしてラインをプロットします。
  5. 既存のノード(2)を移動する場合は、ノードをドラッグします。
  6. 途中にノードを追加する場合は、ライン上をタップします。
  7. ノードを削除したい場合は、ノードをタップします。
  8. 編集を終了する場合は、始点のノード(3)をタップします。
  9. このまま新たなラインを作成する場合は、画面をタップして新規ラインのノードを追加します。別のラインの編集をする場合は、3〜8を繰り返します。ライン始点のバツ(4)を押すと編集対象から除きます。
  10. 編集を完了する場合は、地物保存ボタンを押します。

B. フリーハンドツール
1〜3はプロットツールと同じ
4. 画面をドラッグしてラインを描きます。
5. 既存のラインを修正する場合は、修正部分のラインをなぞるように描きます。
6. 編集を終了する場合は、始点のノード(3)をタップします。ポリゴンの場合は、終点と始点が離れている場合は直線で閉じます。
7. このまま新たなラインを作成する場合は、画面をドラッグして新規ラインを作成します。別のラインの編集をする場合は、3〜6を繰り返します。ライン始点のバツ(4)を押すと編集対象から除きます。
8. 編集を完了する場合は、地物保存ボタンを押します。


マップメモの追加・編集

地図上にメモを書き込むマップメモを追加・編集します。メモは編集モードになっているラインタイプのレイヤに保存されます。ツールを選択するとレイヤのラベルは非表示に、スタイルの設定は「個別」に変更されます。

(1)ペン選択ボタン
選択すると地図上にメモを書き込めます。長押しでペンの太さを選択できます。地図を移動したい場合は、選択をオフにするか、二本指でタップします。

(2)消しゴムボタン
選択してメモをなぞると地図上のメモを消せます。消しゴムと交差したラインが削除されます。

(3)色選択ボタン
ペンの色を選択します。

(4)アンドゥーボタン
編集をひとつ戻します。

(5)リドゥーボタン
アンドゥをひとつ戻します。

(6)Apple Pencilのみで描画ボタン
オンにすると描画はApple Pencilのみになります。指でのタッチは地図の移動や拡大縮小になります。

メモの書き出しと利用
通常のラインと同様にデータ画面からエクスポートできます。フィールドには、_strokeWidth(ラインの幅)、_strokeColor(ラインの色)、_zoom(書き込んだ時のズームレベル)が保存されます。


設定

設定画面では、各種設定とマニュアル等を参照できます。

(1)データをファイルに保存
現在のデータと設定をecorismap形式のファイルに保存します。

(2)データファイルの読み込み
保存されているデータと設定をecorismap形式のファイルから読み込みます。

(3)データをクリア
現在のデータと設定をクリアします。

(4)地図キャッシュをクリア
地図のキャッシュとダウンロードファイルをクリアします。

(5)オープンソースライセンス
当アプリで使用しているオープンソースのライセンスを表示します。

(6)EcorisMapの使い方、利用規約
使い方(このサイト)と利用規約を表示します。

(7)バージョン
バージョンと変更履歴を表示します。


クイックスタート

手順

基本操作

属性情報の表示

位置情報の追加・編集